NICは、ケーブルから入力されるパケットを常に監視している。 パケットが到着したらNICのバッファ(郵便箱)に格納しておくが、バッファがいっぱいになる前に、OSがそれを取り出して処理をしなければならない。

OSがパケットの到着をいち早く知るには、次の2つの方法がある。

ビジーウェイト型は、テレビを見ながらネットニュースを10分おきに開くようなものである。

とてもテレビ(他の処理)に集中できそうにはない。

一方の割り込み型は、番組の最中に画面上部に割り込んでくるニュース速報といえる。

この方式なら、テレビに(他の処理)に集中しながら、いち早く重大ニュースを知ることができる。

上の例から容易に想像できるように、ビジーウェイトで待つ(wait)時間はとにかく忙しい(busy)。 CPUの稼働率が100%近くになるため、マルチタスクのシステムではこの方式は採用してはいけない。

割り込み処理はタイマー処理にも利用される。 1分後にある処理を行いたいとき、ときどき時計を見て1分経ったかを確認するのではなく、1分後にアラームが鳴る(割り込みが発生する)ようにするのだ。 タイマーによって割り込みが発生したら、その割り込んできた処理に切り替わるようにする。