送信したパケットが通信相手に届くまでにかかる時間を遅延時間という。
距離が離れている場合、2つの機器間で互いに正確な時計を持つことが難しいため、遅延時間の代わりにpingコマンドなどを使ってパケットの往復時間(送ったパケットに対する返事が帰ってくるまでの時間)が測定される。 これをラウンドトリップ時間(RTT:Round Trip Time)という。
ラウンドトリップ時間の大きさは、次の要因によって決まる。
物理的な距離が原因になっている場合、遅延時間を短くすることはほとんどできない。
一定時間おきにパケットを送っても、途中のネットワークの混雑度などの影響により、相手に届くときにはパケットが届く時間間隔が変化する。 この揺らぎをジッターという。
ジッターが大きい場合、予期せぬ間隔で続々とパケットが届く可能性があるため、アプリケーションのバッファを大きくしなければならない。 しかし、バッファを大きくすれば、それだけ遅延時間が大きくなり、反応性が悪くなる。