CPUに比べて処理速度が遅い機器を制御するときは、CPUはその機器のコントローラに命令を出しておいて、そのコントローラが処理を終えるまで別の処理を片付けるようにする。 この場合、後続の処理の方が先に終了することもあるため、このような工夫も遅延処理の一種である。

また、微小時間ごとに割り込みを発生させて処理を切り替えるタイマー処理では、処理の切り替えだけで忙しくなってしまう。 そのため、ハードウェア割り込みを

に分類し、遅延させてもよいハードウェア割り込みの時には、複数の割り込みをまとめて処理するようにする。

このような遅延実行を可能にする機能はソフトウェア割り込みと呼ばれる。

ソフトウェア割り込みは、実行中のプログラムがOSに制御を移さない限り実行されない。 それは、次の3つの場合のみである。

OSに制御が移った時、まずOSは目的の処理を実行する。 それが終了し、元のプロセスや新しいプロセスに制御を移そうとする直前に、遅延実行処理のテーブルに登録されている処理が実行される(ソフトウェア割り込み)。