Ethernetで構築された2つのサブネットワークをルータで接続する場合を考える。
まず、ルータを2つのネットワークに接続する。 ルータには、2つのEthernetのNICが必要となり、管理者はそれぞれのNICにIPアドレスを設定する。
すると、ルータ内では、「このネットワークに行きたいときは、このIPアドレスのNICにデータを送ればよい」という対応表(ルーティングテーブル)が自動で生成される。
この場合、送信先となるNICは、さっきルータに設置したNICとなるため、ルーティングテーブルは「どこから出ればよいか」を表していることになる。
また、各ホストにおいては、自分の所属するサブネットワークに出るためのルーティングテーブルだけが自動で設定される。自分の所属するサブネットワーク内に出る時の送信先は、自分のもつNICのIPアドレスとなる。
隣のネットワークに出るためのルーティングテーブルは、手動で設定しなければならない。このとき、送信先は隣のネットワークとの間にあるルータのもつNICのうち、自分のサブネットワーク側のNICのIPアドレスとする。
このように設定されたルーティングテーブル(地図)をもとに、目的地へのパケットの転送が行われる。