「パケットをどの方向に送ったらよいのか?」を判断する材料として、送信先を表すIPアドレスというものが導入された。

IPアドレスは32ビットの数値で表されるが、2進数のままでは長すぎるので、8ビットずつに区切って、各々を10進数で表し、それらをドットで繋いで表記する(ドット付き10進表記)。

IPアドレスは、住所と同じように階層化されており、

などと分かれている。

IPアドレスのホスト部のビットをすべて0にしたものは、どの辺り(サブネットワーク)に住んでいるかをおおまかに表すものとして、ネットワークアドレスと呼ばれる。

郵便に例えるなら、IPアドレスは完全な住所であり、ネットワークアドレスは市区町村までしかわからない郵便番号といえる。

しかし、ネットワークアドレス部の下位ビットがたまたま0の場合には、どこまでがネットワークアドレス部なのかわからない。 本当は先頭26桁がネットワークアドレス部なのにもかかわらず、ホストアドレス部の先頭(27桁目)が0であれば、27桁目までがネットワークアドレス部だと勘違いしてしまう可能性がある。

そこで、ネットワークアドレスを書き表す時は、IPアドレス/ネットワークアドレス部の桁数のように、ネットワークアドレス部の長さを表すビット数を一緒に付記する(プレフィックス表記)。

今ではこのプレフィックス表記が普及してきたが、一昔前は違う書き方(サブネットマスク)でネットワークアドレス部の長さを表現していた。

サブネットマスクは、1と0からなる 32 桁のビット列であり、