LAN は基本的にある端末から送信されたパケットを接続されている全ての端末に送ろうとする。 送信するパケットには宛先が記述されており、端末は自分宛でないとわかると、そのパケットを破棄する。 LANでは、宛先として、NICごとに異なるMAC( Medium Access Control )アドレスを使用している。

MACアドレスは48ビットの長さがあり、16進数12桁を2桁ずつ-:で区切って表記する。 これはハードウェア自身につけられる一意の番号であり、メーカから出荷される段階で刻印されるもので、ユーザが変更することはできない。

コンピュータ上の情報がネットワークで送られる時には、1バイト単位で下位ビットから順番に送信される。 ネットワークで送られてきた情報をコンピュータが受信する時には、1バイト単位で先頭のビットを下位ビットから順番に格納する。

MACアドレスの先頭0〜23ビットは米国電気電子技術者協会(IEEE:Institute of Electrical and Electronic Engineers)によって管理されており、NICの製造メーカに割り当てるフィールド(ベンダーコード)として定義されている。

NICの製造メーカは、IEEEに申請してMACアドレスの上位24ビットを取得する。 そして製造したNICの下位24ビットに、製品ごとに異なる値を割り当てる。

こうして決められたMACアドレスをNICのROMに焼き込んでから出荷することで、製造されるNICのすべてでMACアドレスが重ならないようになっている。