UDP（User Datagram Protocol）は、IPに次の2つの機能を追加したものである。

• データが壊れていないことを保証する（チェックサムの導入）
• プログラム間の通信を可能にする（ポート番号の導入）

逆にどんな欠点が残っているのかというと、

• 相手の状況お構いなし
• 届いたかどうかは知ったこっちゃない

このようなお気楽さんなので、UDPはヘッダの構造も次のようにシンプルである。

• 始点ポート番号
• 終点ポート番号
• パケット長
• チェックサム

チェックサムを計算する時には、UDPのヘッダとデータだけでなく、UDP擬似ヘッダと呼ばれる計算用の補足情報も利用する。 この補足情報はパケット作成時にのみ使い、実際にネットワークに流されることはない。

UDP擬似ヘッダは、

• 始点IPアドレス
• 終点IPアドレス
• プロトコル番号