コンピュータとコンピュータの間を結ぶネットワークの性能は、帯域(伝送速度)で表現され、それは「1秒間に何ビットのデータを伝送するか」を意味する単位bps(bit per second)で表される。
Ethernetで使われるケーブルの場合、データのビット列は電磁波によって伝えられる。 ケーブルの内部では、真空中の光速の6〜7倍の速さで電磁波が伝わり、これはケーブルの種類にかかわらず共通である。
つまり、信号が伝わる速さはどんなケーブルでもあまり変わらない。 ケーブルによって異なるのは、「1秒間に送ることができるデータの量」である。
100台のトラックで荷物を運ぶ場合を考える。 各トラックが時速40kmで走ると決め打ちにしても、通る道によって運ぶ速さは変わってくる。 例えば、1車線の狭い道を1台ずつ並んで通るよりも、複数車線ある広い道路でなるべく並んで走った方が、速く荷物を届けられる。
このような車線のアナロジーから、 「1000BASE-Tは100BASE-TXよりも10倍高速」ではなく、 「1000BASE-Tは100BASE-TXよりも10倍太い」という表現をすることもある。