固定電話で電話をかけるときには、

  1. 受話器を取る
  2. 電話番号を入力
  3. 挨拶する、名乗る
  4. 会話する
  5. 電話を切ることを相手に伝える
  6. 受話器を置く

などという手順を踏む。

何らかの機器を通してコミュニケーションをするときには、いくつかの手順を踏む必要がある。

人は自らの頭で考えてその場で手順を差し替えたり省いたりすることができるが、コンピュータはそうはいかない。

そのため、コンピュータ同士のやりとりでは、厳格な手順マニュアルが定められており、これを通信プロトコルという。

通信プロトコルは、当初はコンピュータのメーカごとに異なるものであったため、同じメーカのコンピュータ同士でしかやりとりができないという制約があった。

これでは、使う機器はすべて同じメーカのものに統一する必要があり、会社によって技術の進歩にも差が生まれる。かといって、進歩の早い他のメーカに乗り換えようとすると、すべての機器を買い換えなければならない。

このような問題を解決するため、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)がプロトコルの統一を図った。